Mind Trail 奥大和 心の中の美術館

奈良県吉野郡で開催された「Mind Trail」というアートイベントに行ってきました。

Mind Trail

Mind Trailとは?

MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館

会期:2020年10月3日(土)~11月15日(日)
会場:奈良県 吉野町、天川村、曽爾村
入場料:無料

奈良県、吉野町、天川村、曽爾村の3つの場所で行われている屋外アートエキシビジョンです。

今回、私たちが行ったのは、吉野町の会場

約8キロにわたるハイキングコースに19のアート作品が点在しています。

作品は、絵画、彫刻に限らず、映像、詩など多岐にわたります。

宝さがしのように作品を探すもよし、お目当ての作品だけを飽きることなく眺めるもよし。楽しみ方は人それぞれ。

アクセス

近鉄吉野駅下車。そこからカーブルカーに乗って吉野山駅で降ります。

京都より近鉄特急にて約1時間40分(橿原神宮前乗り換え)
大阪より近鉄特急にて約1時間15分(大阪阿部野橋より直通)
名古屋より近鉄特急にて約2時間55分(大和八木・橿原神宮前乗り換え)

今回、私たちは車で行きました。ケーブルカー吉野山駅手前に「下千本駐車場」という大きな駐車場にとめました。

住所〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山3101
料金通常期は無料
<桜のシーズン(3月下旬~GW)>
1回1,500円
<紅葉のシーズン(11月土日)>
1回1,000円
営業時間24時間
収容台数400台

これより先にも駐車場は何カ所かあるので、足に自信のない方はもう少し先で止めてもいいかも。ただし、桜のシーズンは朝の9時、紅葉のシーズンは朝の10時30分より一方通行になるので注意が必要です。(2020年11月現在)

感想

歴史と自然と現代アートの微妙なアンバランスがMind Trail!

例えば、水分神社(みまくりじんじゃ)での映像アート。神社ってたいがい古いですが、この神社は豊臣秀頼が再建したということだからそれほど古いわけではない。しかし、とっても神秘的な神社でした。

そこに、ドーンと大きなスクリーンが水の流れをゆっくりと映し出す。音はない。でも、静かにすればせせらぎが聞こえてくるのではないかと思わせるそのフレームに足音を立てる人はいない。

そして、森の中で、木の皮を食するような風貌の二匹の鹿。そこにたどり着くまでに多くの鹿の糞を目にしてきたので、まるで本物がいるような錯覚に陥る。しかし、近づくと、木をかじっていると思われたその顔はクリフのように切り落とされ、ハッと我に帰る。

古い空き家のなかに仕掛けられた色とりどりのプラスチック。窓から差し込む光が長い光を空き家の中に取り入れる。世界中の光の色を取り入れて閉ざされた空間の中で踊り狂う。「ここに居さえすれば楽しいよ」という麻薬のような囁きが聞こえる。

大自然や古い歴史に挑戦するようで寄り添うようなアート作品。ここでなければ、もしかしたら、陳腐にみえるかもしれない。それは、自然や歴史も同じ事。

もう少し時間をかけてじっくりと鑑賞したいと思わせるイベントでした。難点と言えば・・・。

道がわからないのがMind Trail!

テレビで宣伝していたこともあり、大規模なイベントと思っていましたが、駐車場に降り立っても、しばらく歩いてみても、難の案内もないし、ポスターさえ貼ってありません。思わず「開催期間間違えた?」と不安になるほど。

一応、家でプリントアウトしたマップを持っていたので助かりましたが、もし持っていなかったらどうなっていたことか。なんか、のんびりした吉野らしい感じもしますが・・・。

しかし、このマップがくせ者。とにかく、大まかすぎる!トレイルコースだけを載せており、そこから枝分かれする道は一切書かれていません。

だから、二手に分かれる道があっても、どちらに行ったらいいかさっぱりわかりません。

そこに立っていた交通整備のおじさんにマップを見せて尋ねても、チンプンカンプンといった感じでした。

実はこのイベント。YAMAPという登山用アプリと協力関係にあり、YAMAPから地図をダウンロードしておけば、迷うことなく行けるようです。

私は、YAMAPを持っているにも関わらず、ダウンロードするのを忘れて本当に役立たずな女でした。

如意輪寺辺りでどちらに進むか分からなくなり、あわや夫婦喧嘩が始まりかけた時、反対方向からやってきたトレイル参加者に出会い、事なきを得ました(笑)。

みなさま、くれぐれも、YAMAPの地図ダウンロードをお忘れなく。

50女の心得

来年も行ってみたい。(ただの願い!)


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