55歳。ホットフラッシュと骨髄バンク終了。
今年になってから生理がほとんどない。
頑張ってた子宮さんも息絶えようとしているようだ。
それと共に、なんとなく、ホットフラッシュのような脂汗も・・・。
それもそのはず、この春に55歳になりました。
あと5年で還暦だ。😅
そんな身体の変化に追い打ちをかけるように、悲しいお便りが届きました。
骨髄バンク登録終了のお知らせ
買い物から帰ってきてポストをあけると「日本赤十字社」のロゴ🏥がはいったハガキがペラリ。
献血もしていないのに赤十字からなんのお知らせだろう?
ぺりぺりとハガキの裏面を剥がしてみる。
骨髄バンクドナー登録終了のお知らせ
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたび、ご本人からの申告、患者さんとのコーディネート時の調整結果、登録可能年齢を超えた等の理由でドナー登録が終了となりました。
これまでの、貴方様のご協力に厚くお礼申し上げますとともに、今後とも骨髄バンク事業合わせて血液事業へのご支援をお願い申し上げます。
とうとう来たか・・・。
子宮の役目も終わろうとしているこの時期に、骨髄も用なしになっていまった。
人生100年時代とはいうけれど、やはり50年で身体の機能は著しく落ちていくのだ。
そのハガキを見て一気に老いを感じさせられた。
ドナー登録のきっかけ
私が骨髄バンクのドナーになったのはかれこれ30年ほど前。
大失恋して自暴自棄になっていた頃だ。
今振り返るとバカな話だが、生きているのが辛くて自殺願望もあった。
その反面、「私のような死にたい人間がいる一方で、生きたくても生きられない人に申し訳ない」という後ろめたい気持ちもあった。
骨髄移植にはドナー(骨髄を上げる方)にも負担が生ずる。
ほとんどの場合は大丈夫だが、外国では死亡例もあるし、後遺症が残ることもある。
そういったことを踏まえたうえでドナー登録を決意するのはそう簡単なことではない。
しかし、この時の私は、「たとえ、移植手術で死んでも悔いはなし」ぐらい落ち込んでいたので揺らぎはなかった。
今思えは、なんともお恥ずかしいドナー登録のきっかけ・・。
大失恋についてはこちらに少しふれています。
たった一度のチャンスを手放した後悔
30年間のドナー登録人生の中で、一度だけ適合者としてお知らせをもらったことがある。
ドナー登録した理由は不純であったが、失恋から立ち直った後も誰かを助けたいという気持ちは変わらなかった。
しかし、タイミングが悪かった。
お知らせをもらった時、息子がちょうど2歳を迎えたころだったのだ。
その頃はまだ会社勤めもしており、一番忙しい時期。
ただ、それよりも、やはりよぎってしまう手術への懸念。
幼子を残して死亡、そうじゃなくても後遺症が残る身体での仕事と子育ては無理なような気がした。
もちろん、日本骨髄バンクで死亡例はないし、入院するほどの後遺症の確率は0.8%ほど。
大丈夫だと自分に言い聞かせるが、夫も心配しているし、私の両親からは「今回はお断りしては」と言われ、それを押し切って移植する勇気はもちあわせていなかった。
その後、対象からはずしてもらい、5年後に復活。
しかし、それ以降、適合した旨のお知らせをもらうことなく、終了となった。
骨髄バンクの調査によるとドナー登録者が候補者になるのは平均1.3回だそうだ。
その1度のチャンスを見逃してしまったのは本当に悔やまれる。😔
結果オーライ?
今回、骨髄ドナー登録終了の記事を書くにあたり、ふと思い出したことがあった。
数年前、街を歩いている時に献血ルーム🩸があったので、献血しようとしたときのことだ。
問診票を埋めていくのだが、その中にこんな質問があった。
「あなたは、1980年から1996年の間にイギリスへの滞在歴がありますか?」
むむっ!
1992年から1993年にかけて私はイギリスで半年間ブラブラしていたではないか!
聞いてみると、その間に滞在していた人はクロイツフェルト・ヤコブ病に感染の疑いがあるらしい。
ちょうどその頃、イギリスでは狂牛病という牛の病気があり、狂牛病に感染した牛を食べてクロイツフェルト・ヤコブ病を発症する例があるのだそうだ。
30年たった今でも発症はしていないが、可能性を考慮して、1980年から1996年の間にイギリスに1ヶ月以上滞在した人は献血することができない。
骨髄バンクのサイトを調べてみると、基本的には1980年から1996年の間にイギリスへの滞在歴のある人間からの移植は見合わせている。
しかし、緊急性があり移植を受ける本人(レシピエント)がそのリスクを受け入れたうえでの移植は認められている。
私の場合、ドナーにもレシピエントにもリスクのある移植は思いとどまってよかったのかもしれない。(ちょっと、言い訳にも聞こえるが)
このようにして、私の骨髄が誰かのお役に立つことはなかったが、これからも骨髄バンクへ寄付等の貢献ができればと考える今日この頃。
50女の心得
池江璃花子さんを応援します。