【きづがわ散歩】当尾の石仏巡り

暑い夏も終わり、ちょっとお出かけするのにいい季節になってきましたね。

なぜか年齢をとると、神社仏閣を訪れてみたい衝動に駆られる。「あんこ」が恋しくなるのと同じ原理でしょうか?

今回は、京都府木津川市加茂町の当尾地区にある石仏を一人で巡ってきました。

京都府木津川市当尾地区

京都府最南端にある木津川市。企業の最先端研究所が立ち並ぶ西エリアと昔ながらののどかな風景が広がる東エリア。

その東エリアにある当尾(とうの)。

きらびやかな京都市内の神社仏閣とは異なり、「朽ち果てた」感も否めませんが、またそれも味わい深い。ハイキングにももってこいです!

謎解き 石仏めぐりコース

当尾地区には大小たくさんの石仏があるので全部巡っていては日が暮れます。

今回は、2020年8月1日から11月30日まで開催されている「謎解き 石仏めぐり」のコースに沿って歩いてきました。

日ごろからトレッキングをされている方には物足りないかもしれませんが、私のように運動不足の方にはこれでも死んだように眠れる夜になるでしょう。

詳しくは「木津川市観光ガイド」のサイトをご覧ください。

「謎解き 石仏めぐり」へのアクセス

電車ご利用の方は、とりあえず、JR加茂駅を目指しましょう。

JR奈良駅から 大和路線 大和路快速 加茂行 加茂駅下車 (約15分)
JR京都駅から 奈良線 快速 奈良行 奈良駅乗り換え 大和路線 大和路快速 加茂行 加茂駅下車(約1時間15分)
JR大阪駅から 大阪環状線 大和路快速 加茂行 加茂駅下車 (約1時間8分)

加茂駅から、約6km先にある岩船寺(がんせんじ)を目指します。

JR加茂駅から 徒歩約80分
JR加茂駅から 車(バス)で約15分

バスの場合、加茂駅東口から木津川市コミュニティバス当尾線に乗って岩船寺下車。
バスは1時間に1本(毎時14分)大人300円、子ども150円です(2020年9月現在
往復の事を考えると、1日乗車券(400円)を買うのがお得。

車でお越しの方は、直接岩船寺に行ってください。駐車場があります。

「謎解き 石仏めぐり」に参加するには

イベントに参加するにはキット(1200円)を購入しなければなりません。

キットは、加茂駅近くにある「木津川市観光協会」もしくは「岩船寺」で購入できます。

水曜日は注意が必要

「木津川市観光協会」は水曜日がお休みです。水曜日に行かれる方は岩船寺でキットを購入できます。

車で行かれる方はそれで問題ないのですが、バスで行かれる方は要注意です。なぜなら、最後の参加賞も木津川市観光協会または岩船寺でいただけるのですが、最終目的地の浄瑠璃寺からバスにのると岩船寺で一度下車せねばならず、参加賞をもらった後、またバスを1時間待たねばなりません。

水曜日にバスで行かれる方は、最初に岩船寺の見学をせずに出発し、最後に見学すれば1時間の待ち時間を有効に使えるでしょう。

「謎解き 石仏めぐり」の内容

コース

コースは以下の通り。赤い点線をたどります。(ただし、三体地蔵摩崖仏は除く)

内容

当尾の石仏の多くを手掛けたと言われる石工(いしく)、伊行末(い ぎょうまつ、い ゆきすえ)の孫と名乗る伊末行(い すえゆき)が祖父のような偉大な石工になるために必要なことは何なのかを探る旅。

岩船寺から各石仏では石工が使った道具を探り、最終目的地浄瑠璃寺で数個の謎を解くと予めもらっていた封筒を開けることができる。

封筒の中にもいくつかの謎解きを指示され、最終的に石工にとって大切な心を学ぶのだ!

謎の内容や答えはここでは書きませんが、ウェブ上にヒントもあるので大丈夫です。

「謎解き 石仏めぐり」の感想

岩船寺は紫陽花で有名なお寺。私が行った9月初旬はちょうど何もない時期でしたが、緑がとても美しかったです。本堂に入ると、突然、お坊さんが仏像の解説をマイク片手に始められてちょっとびっくり。本堂にいたのは私一人だったのに色々教えてくださいました。3メートルの仏様が1本のケヤキから作られたというのがビックリです。

一願不動は、不安定な石階段をおりた所にあります。ちょっとジメジメしたところにあり、石仏が苔に覆われています。お不動産のお姿を見つけた時の喜びと言ったらもう。

ミロクの辻に行くまでの道が一番おっかなかった。というのも人が誰もいないし、ここで何かあってもしばらく見つからないだろうなと思ったから。森を抜けてミロクの辻についたとき、白い車が停まっており、中には人が。それが一番不気味だった。

その後、同じ道を帰るつもりが見たことのない所に出てしまったころわらい仏に行きついた。一番有名と言われるとおり、形もはっきりしていて綺麗に掃除されていた。

カラスの壺二尊は、一番幻想的な感じだったな。程よい苔むし感。「カラス」は「唐臼(からうす)」からきてるそうな。カタカナにする鳥のカラスを連想しちゃう。「唐臼の壺二尊」でいいのにね。

あたご灯篭。ごめんなさい。これ、見過ごしてしまいました。ビデオには一瞬写っていたので後で気が付きました。そんな感じの存在感です。

藪の中三尊摩崖仏は、広い道の脇道にあります。ちょっとした水の通りがあり、そのためか綺麗な苔が生えています。

浄瑠璃寺。以前行った時は庭の整備中でしたが、今回は池がきれいに整備され、真ん中にある社(やしろ)も新しくなったようです。池を挟んでの三重塔が美しいです。本堂には9体の阿弥陀如来像が鎮座していますが、中心にある1体は只今修復中(2020年秋現在)。本堂に入るのに400円の拝観料がいりますが、比較的立派なお寺についての冊子もいただけます。

そして、「謎解き 石仏めぐり」の感想は・・・。

1人旅でも面白い。
複数ならもっと面白いだろう。

何か目的をもつという事は、ぼ~っと歩くよりやっぱり数倍面白い。

一つ一つの石仏も注意をもって見ることができるので、帰ってから「何見たっけ?」みたいなことはない。各石仏への理解も深まる。

ただ、難を言えば、

1200円ちょっと高くない?

という事ぐらい。

確かに参加賞もらいましたよ。絵葉書3枚。

せめて、特産物のお茶パックぐらいにして欲しい。

キットだって、8ページの冊子と封筒、簡易鉛筆(途中で鉛筆なくして大変だった)。

石仏巡りする人は、お寺や地域の飲食店、お土産屋さん、交通機関にお金を落としていくではありませんか。それだけでもイベントをする価値があると思うけど、キットに1200円は多すぎませんか。

そりゃ、どこかの会社に企画費とか払っているのだろうけど、キット代は、500円、高くても800円ぐらいが妥当かと。

1200円にするなら「後日抽選で豪華賞品があたる」くらいにしといた方が、「損した」感も薄まるだろう。

もちろん、「謎解き 石仏めぐり」をしなくても、十分楽しめますので、是非お友達とめぐってみてください。

50女の心得:レールを敷かれた道を行くか行かないかはあなた次第。


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