50代の今だからこそ読む「マダム・チェリーの『人生が楽しくなるおしゃれ』」

 「マダム・チェリーの『人生が楽しくなるおしゃれ』」(2019年6月発行)を読んだのでご紹介します。

マダム・チェリーって誰?

 夕方のテレビ番組「キャスト」をたまたま見ていた時のこと。コメンテータの三輪記子弁護士のイメチェンを手伝ったのがマダム・チェリー。

 なんて素敵なご婦人なのかしらと名前をメモして調べたら、あらら、昨年すでに本を出版されていた。

この年代には珍しくスラリと背が高く、整った美しい顔。ロシア人の父親をもつということもうなずけます。

宝塚音楽学校を卒業後、歌劇団には入らずにモデルの仕事を少ししてご結婚。

 ずっと専業主婦だったマダム・チェリーが兵庫県の芦屋でカフェを始めたのが50代半ばの時。

 「ラ・スリーズ(さくらんぼ)」という名のカフェでケーキを焼きながら働いていた70歳手前の時に、「レジィーナロマンティコ」という関西の服飾ブランドから依頼をうけモデル業を再開。そこで「マダム・チェリー」の名前を与えられたとか。

「レジィーナロマンティコ」のコレクションブックにも 2017年から登場。素敵なお姿を披露されています。

昨年は、同じ講談社の雑誌「mi-mollet(ミモレ)」の特集も組まれ、 HPで本の内容の一部を垣間見ることができます。

本の内容:きれいに老いればいいじゃない

 マダム・チェリーの言葉:「老化は進化」と心得る

 綺麗なグレイヘアのマダム・チェリー。40代の頃に髪が白くなりはじめ、 更年期もあって閉じこもった生活をされていたそうです。

 でも老いの変化をそのまま受け止めるのがマダム流。白髪はを見て「きれいじゃない」と思い一度も染めたことがありません。

 グレイヘアになって、ヘアスタイルやメイクアップもどんどん変わっていったそうです。赤いリップがグレイヘアに映えていますよね。

 手や首のしわもなんのその。大ぶりのアクセサリーをつけて、「隠す」のではなく、「きれいに見せる」。

 そうやって、歳と共におしゃれも進化していく。そんな工夫の数々を本書では、写真をふんだんに使って紹介しています。

マダム・チェリーの言葉: 一人の女性としての自分を取り戻す

 子育てに忙しかった30代。閉じこもりがちだった40代。50代でカフェを始めて、おしゃれを楽しんだり、いろんな人々と触れ合うことで、徐々に自分自身を取り戻していったそう。

 もともとモデルをしていたこともあり、どんな組み合わせがいいかを試す勇気も見極める目もあったようです。

 スカーフ等の小物使い、靴の選び方、様々な色に挑戦するところなどは流石です。それも全て理由があり理にかなっている。

「レジィーナロマンティコ」 のモデルなので、そちらのコーデも多いですが、ZARA等の若いブランドも華麗に着こなしています。かわいい!

ZARAのパンツ

マダム・チェリーの言葉: 今日を大切に、毎日笑う

 「目から摂るコラーゲン」。 今でも宝塚歌劇団が大好きで、 何度見てもドキドキしているマダム・チェリー。そのワクワク感が肌も心もプルプルにしてくれるようです。

 カフェの方は娘さんに任せながらもまだまだ現役。常連のお客様と楽しくおしゃべりすることで「顔の筋トレ」をしているとか。社会とのつながりをもつことで背筋もピンとするんでしょうね。

 お孫さんとのふれあい、アンティーク品など好きなものに囲まれて暮らすことで、Quality of Life(毎日の生活の質)をあげています。好きなものに囲まれているだけで、幸せな気持ちになりますもんね。

 だから、どんな80代を生きたいかなんて考えていないそうです。「生きているかどうかわからないでしょ。だから今日を大切に」と。

 一言も触れられてませんが、70年前にロシア人とのハーフとして生まれてきたなら、きっと辛いこともあったはず。 すべてひっくるめて幸せと言える、そんなマダム・チェリーに凛とした強さを感じます。

 「私はわたし、80過ぎてもおしゃれは続く」の木村眞由美さんとは、ファッションスタイルも生き方もまったく違う。こちらも合わせてどうぞ。

「私はわたし、80過ぎてもおしゃれは続く」を読んでみた。

私は、ファッションスタイルも生き方も、どちらかと言えば、木村眞由美さんに似ている。だけど、こんな風に歳をとりたいというカテゴリーに入れないわけにはいかない。 「レジィーナロマンティコ」のコレクションブックを見れば憧れしかない。

やっぱり大切な50代

 このブログは、人生100年時代の今、引退前に次の準備をするために50代をどういきるかが重要だと思って始めた。

 専業主婦から一転、50代でカフェを始めたからこそ、今のマダム・チェリーさんがいるのだと思うのです。

 そう考えると、まさしく私のお手本になるような生き方をされている。

 「私はあんなに綺麗じゃないし」とか、「もともとお金持ちだったんでしょ」とか、自分がチェリーさんのようになれない言い訳はたくさん言える。でも、別にモデルになれと言っているわけではないし、そう思ったら終わりでしょ。

20年後の自分にワクワクするためにも、50代のみなさま、趣味じゃなく、本気で何か始めてみませんか?

50女の心得:今始めなあかん。

 

 

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