父、はじめてのお泊り

正月前におこった父の意識消失によって

すっかり自信を失った母の頼みで

介護老人保健施設1ヶ月の入所を予約した。

年明けから、人生、手帳に書いた通りにはいかず・・・。年明けもCITTA手帳を書いて 自分の思い描く人生に向けて歩む! は ず だっ た・・・。 母からの呼び出し 年末29日に父の失神騒動があった。 https://midsummer-greetings.com/2022/01/0…
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年明けから、人生、手帳に書いた通りにはいかず・・・。

空きが出るまで数か月かかると思っていたが

ケアマネージャーさん
ケアマネージャーさん

一泊二日のショートステイの空きがでましたが、いかがですか?

という連絡がはいった。

ショートステイ前①

実は、担当のケアマネージャーさんに父の施設入所を相談に行ったあと、

そのケアマネージャーさんが実家を訪問してくれた。

いくら家族が入所させたいと思っても

本人が頑として拒むなら難しいと考えたからだ。

私は、その時、同席していなかったのだが、

ケアマネージャーさんは父に

父の体調が不安定なこと」や「母の負担の大きさ」などを丁寧に説明し、

リハビリを兼ねて施設に入ることを勧めてくれた。

父も「行ってもいい」と承諾したと、後で電話があった。

ショートステイ前②

それからすぐに、入所予定の介護老人保健施設のスタッフが

父の状況把握と説明をかねて自宅にきてくれた。

スタッフの方は、和やかな雰囲気を作ろうと必死に明るく話していたが

父の警戒感はマックス。

話の後半になって、スタッフさんに

「あんた、声大きいけど、誰や」と聞き出す始末。

ショートステイ前③

一泊二日のショートステイが決まって、介護老人保健施設のスタッフが再訪。

契約書や注意事項、持ち物などについて説明し、

父に「じゃあ、当日よろしくね」といって帰られた。

ショートステイ前日

ショートステイ前日、足りないものの買い足しがあり、実家に行く。

たった一泊だが、電気毛布まで用意してあり、大きなカバンが3つも並んでいた。

しかし、このカバンを見て、はじめて父は何かを悟ったようだった。

父

明日、どこ行くねん。

明日、「○○(介護老人保健施設の名称)」にお泊りに行くねんで。

私
父

とうとう、おんだされるんか!

そんなんちゃうよ。一泊だけ泊まって、リハビリしたりするねん。

私
父

うまいこと、騙したな。

騙したりしてないよ!お父さんも「行っていい」って言ったし、スタッフの人も何回も説明しに来てくれたやんか。

私
父

「○○(介護老人保健施設の名称)」やったら、(こっそりぬけだして)帰ってこれんこともないぞ。

や、あの、一泊だけやし、そんなんせんといて。お父さんも、お母さんから離れてゆっくりしてきたらいいやん・・・。

私

父は認知ではないが、

やはりあまり理解していなかったらしい。

というか、もともと人付き合いが苦手でデイケアにも消極的な父が、

「お泊り」に同意したのがそもそも信じられない話だ。

もしかしたら理解してないかもな」と私を含め全員が心の片隅で思っていながら

「父も同意した」と自分に言い聞かせていただけかもしれない。

私は、それ以上父の本心を聞き出そうとはせず、その場をそっと離れた。

当日

10時のお迎えはスムーズに終わったと、

母から連絡があった。

意識喪失が10分続けば救急車で搬送するという約束だったので、

私はいつ連絡が来てもいいように、携帯に張り付いて二日間を過ごした。

帰宅後

帰宅した日は、

「無事帰りました」とだけ母からのLINEメッセージ。

特に問題なく帰ってきたことにほっとする。

数日後に訪ねて、父に「どうだった」と聞いてみた。

父

どうもない。ほったらかしや。

かまって欲しかったんか~い。

私

このようにして、父の一泊二日のショートステイは終わった。

今後、1ヶ月のショートステイが待っていることを父は知らない。

つづく・・・。

50女の心得

つらいね。

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