「50代からも輝く女性に『ハルメク』」ってどんな雑誌?
雑誌「ハルメク」をご存知ですか?書店で販売していないにも関わらず、30万部以上を売り上げている人気雑誌です。雑誌のキャッチフレーズは「50代からも輝く女性に」。
「50代からもっと熱く生きるために」なんていうキャッチフレーズを付けている当ブログ。50代についてもっと知らなくっちゃ!と思い、巷で噂の雑誌「ハルメク」を買ってみました。
その内容と感想を書きます!
どこで買える?
雑誌「ハルメク」は、本屋さんでは売っていません。1年または3年の定期購読のみの販売です。ただし、バックナンバーは1冊からの購入できます。
定期購読の案内はこちらからどうぞ。
定価1冊690円。
1年間の定期購読:6,960円(1冊580円)
3年間の定期購読:18,900円(1冊525円)
(2020年4月現在)
「ちょっと試しに1冊だけ読んでみたい」ということができないけれど、解約はすぐできます。私の場合、1年の定期購読を申し込み、1冊読んだ後に解約の電話をいれました。タイミングの関係で2冊目も到着しましたが、それ以降は解約となり、1冊分660円の計算で返金してくれました。
申し込みは、ネット、電話、ファックス、はがきからでき、支払いは郵便振替かクレジットカード。
内容は?
巻頭特集
もちろん内容はその月によって違います。私が購入した3月号の特集は「年金」。
会社員や、専業主婦、おひとりさまの場合の年金受給額。それぞれの場合に応じてどのように備えるべきか。年金受給開始後の暮らし方など、50代の私にも参考になる情報がたくさんありました。平易な文で書いてあるのでわかりやすい。
4月号はファッションについての特集でした。タイトルは「なんだか素敵な人が実践している 服・メイク・髪の新ルール」。
モデルは、百貨店やブティックなどの服飾店で働いていた方やシニアモデルなど、何らかの形でファッションに従事していた60代から70代の女性たち。
50代の私としては「この年代の方にしてはおしゃれだなあ」と思う反面「私には少し早い」と思うものも・・。
しかし、どちらの特集も実用的で、自分でもできそうな内容。
きくち体操
菊地和子さんが提唱する「きくち体操」。そういえば、本屋で「きくち体操」と書かれた本を見たことがあるようなきがするけど、ハルメクから人気がでたのかな?
2019年には「サワコの朝」にも出演されているようですね。有名な方なのに知りませんでした。
驚いたのは、この菊地和子さん、1934年生まれの85歳!姿勢がピンと伸びてすごく若々しい。
「脳と体をつなげて生かす」というこの体操。「長座」という足をまっすぐ前に伸ばして背筋をピンとして床に座るのが基本の姿勢。そして足首回しと腹筋を中心に色々な体操の種類があるようです。
無理をせず、体と向き合い、長く続けるのが秘訣。
シャキッとしたご本人の写真を目にすると、「やってみよう!」と思いますよね。
マダムのつくり方
こちらは、美容家である川邉サチコさんのコーナー。
今までにご紹介した、マダムチェリーの「人生が楽しくなるおしゃれ」や木村眞由美さんの「私はわたし、80過ぎてもおしゃれは続く」をAmazonで見つけた時に、必ずこの方の本も候補に挙がっていました。いつか読みたいとは思っていたけど、この方もハルメクご出身とは!
ハウツーものではなく、彼女のファッションアイテムに対する思い入れを綴ったエッセーみたいなもの。
ハルメク・オリジナルのメイクパレットプロデュースまでしているよう。
きものリフォーム
着物を保有している世代がおおいのでしょうか?私なんか1枚も持っていないので、ちょっと無用なコーナーですが・・・。
ユーキャンとコラボして講座まであるようです。
「お嫁入に持ってきたこの着物どうしよう」という読者にはいいかもしれない。
その他
その他にも、女性が気になる健康問題やお料理コーナーもあります。
他の連載はだいたいこんな感じ。
- 横山タカ子 信州・四季の手遊び(郷土料理とエッセイ)
- 横森美奈子 目からウロコのおしゃれ塾
- もう一度生きかた上手(日野原重明先生のリバイバルエッセイ)
- 村木厚子 毎日はじめまして(元厚生労働事務次官のエッセイ)
- あいうえ折り句(俳句のようなもの)
- 世界丸ごと一問一答(この分野、疎い人も多いかも)
- スマホ塾(助かる~)
- 庭の時間(ガーデニングや家庭菜園好きな人もいるからね)
- ターシャ・テューダー 喜びの見つけ方
ただの雑誌ではない!
ハルメクのすごいところは、ただの雑誌で終わっていないところ。
ハルメク 通販
ハルメクの雑誌と一緒に通販雑誌が2冊送られてきます。そこには、雑誌の中で紹介したアイテムがしっかり売られています。
一冊は、「ハルメク おしゃれ」と題し、服やコスメなどを販売。
服もコスメも「CERISIER(セルジエ)」というブランド。しかし、メーカーの情報がのっていない。アットコスメでも購入できるようで、そこには「メーカー:ハルメク」とあります。
ハルメクプロデュースのブランドで外部に委託して作っているのかな?しらんけど。
もう一冊は、「ハルメク 健康と暮らし」と題し、食品、植木、ビタミン剤、下着、寝具、健康器具等、様々な物を販売。「通販生活」みたいな感じ。
これまた、メーカー名があるものと、ハルメクと書かれているものと様々。
お値段は、例えばニンジンジュース1リットルが6本で7,070円。「ハルメクで買えばお得」というよりも、「良いものをそれなりのお値段で」という感じ。
雑誌本体とリンクしているため、読者の購買意欲は高まるだろうな。
ハルメク お店
これらの通販商品を販売するお店を全国に4店舗もっている。
- 神楽坂本店
- 小田急百貨店 新宿店
- 大丸 京都店
- 大丸 福岡天神店
通販商品を実際に手に取って試せるので、更に購買意欲は高まるだろう!
ハルメク 旅とイベント
これまた、雑誌と連動して行われる。
例えば、上記で紹介した川邉サチコさんの「変身サロン」。2020年の予定では、5月、6月、7月、9月の全4回。各界1時間半でトータル19,800円(お茶代込)。
4月号のおしゃれ特集で監修をした石田純子さんによる「おしゃれレッスン」。1時間半で3,500円。このイベントでは、当日のモデルも募集している。
本誌でエッセーを執筆されている山本ふみ子さんによるエッセー講座。全6回で26,000円。
他にも、ガーデニング好きをターゲットにした国内の素敵なお宅やファームを巡る旅。美しいヨーロッパ都市の旅企画もある。
購読する?しない?
このように、雑誌、通販、実店舗、イベントと4方向から読者を魅了するハルメク。読者モデルも募集し、イベントに参加することで、読者と一緒になってハルメクを作り上げていく。はまってしまえば、かなり面白いことになりそうだ。
しかし、いったいどうやってこんなことができるの?
ちょっと調べてみました。
この雑誌「ハルメク」を出版しているのは、「ハルメク株式会社」。この会社は「ハルメクホールディングス」のグループ会社。この「ハルメクホールディングス」は、「ハルメク株式会社」の他に、ハルメク以外の通販(ナイスミセス等)を行う「株式会社全国通販」、シニアマーケティングを行う「ハルメク・エイジマーケティング」、商品開発やビジネスサービスを考える「ハルメク・ベンチャーズ」を従えている。
そして、この「ハルメクホールディングス」の主要株主が「ノーリツ鋼機株式会社」。
「ノーリツ鋼機株式会社」は、もともと写真現像関連機器を作る会社であったが、写真の現像が廃れてきたのを機に方向転換。ヘルスケア、シニアライフ等に力を入れて事業を拡大。
なるほど、雑誌を通してノーリツの自社商品を売り込んでいくパターンなのだ。そして、雑誌を作る事でシニアが何を欲しているのかという情報もゲットできる。
別業種だから、店頭に雑誌を置くのが難しいのかもしれない。でも、だからこそ定期購読だけという強気な姿勢を押し通せるのかも。知らんけど。
わお!世の中ってこういう仕組みなのね!
とことんシニアについて調べ上げている会社だから信用できそうです。是非、60代になったら定期購読したいと思います。
あら、「えっ、今は買わないの?」という声が聞こえてきました。
はい。今は。だって、掲載されているファッションが私には無理。いえ、無理じゃないけど、もうちょっと、あがきたいです。だって、ハルメクのモデルさんは60代から70代がほとんど。まだ、「eclat(エクラ)」を読んで富岡佳子になれる夢を見た~いです。
ハルメクもいさぎよく「60代からの~」にすればいいのにな。