目に入れても痛くない愛息が大学入学と共に一人暮らしをはじめて約9ヶ月。

胸にぽっかり穴があいたようで、穴を埋めるのに必死でした。

そんな夫婦二人の暮らしにもようやく慣れてきた。

しかし・・・。

「最近よく帰ってくるね。」

大学入学後、息子はヨット部⛵にはいり、忙しい日々をすごしていた。

前期は、GWと短い夏休みしか家に帰ってこなかった。

後期は、インカレ（インターカレッジの略。「全日本学生選手権」）等の大会が立て続けにありかなり忙しかったようだ。

インカレが始まる前の週に

「今から帰りま～す」というLINEがはいった。

学校は、すべてオンライン授業だし、クラブも基本的には週末のみの活動なので問題なし。

母の手料理が恋しいだろうと、息子の好物ばかり作ってふるまっていた。

そして、そのまま３日ほど居座った。

インカレの遠征が終わって2週間後に別の大会。

その時も５日ほど帰省。

その大会から帰って2週間後にまた別の大会。

そして帰省・・・。そこで、言ってみた。

最近、よく帰ってくるね～。

「帰ってこようと思ってる」

一人暮らしやめて、実家に帰ってこようと思ってる。

というのが、息子の答えだった。

はあ～～～～～～～～～～っ！？

主な理由は、

①クラブが忙しく、家事をする時間がない。➡健康上よくない。

②春から、コロナで禁止されていたヨットハウスでの宿泊が可能になる。

これにより、授業がある時は週末、休み期間は週5日、ボートハウスで合宿となる。➡家賃がもったいない。

「一人暮らしをしたら、筋トレに適した高たんぱく低カロリーの食事を作る」と言っていたくせに、

結局のところ、自炊はほぼ出来ていないらしい。

疲れ果てて帰宅、そのまま倒れるようにベッドにはいり

次の日お腹が空いて目覚めても、部屋には何も食べるものがないという状況のようだ。

それはかわいそう。

いやいや！だけど、そういう経験を経て、一人前になっていくんでしょ！

こっちだって、子離れ大変やってんぞ！

そんな簡単に「無理って」言うな！

とはいっても、空腹でフラフラになって事故にでもあったら自分が許せなくなるので、

あくまでも本人の意思を尊重したいところでもある。

息子が一人暮らしを始めて、金銭的には厳しくなったが、

家事的にはどれほど楽になったことか！

洗濯機を回すのは2日に1回。（以前は1日に2回回すことも！）

食洗器を回すのも2日に1回。

掃除は毎日するけど、砂埃の量が激減！

食事の品数も減り、週末はてんやもんOK!

たった９ヶ月ではあったけれど、はたして昔の生活に戻れるかしら・・・。

「結論はもう少し待て」

意外なことに、そういい出したのは旦那だった。

息子が出て行ってあんなに寂しがっていたのになぜ？

2～3日に一度はLINEメッセージを送り、

週に一度は電話していたあの旦那が息子の帰郷を遮るとは！

彼の言い分はこうだ。

来年の春から対面授業が始まったら、こんな遠くからは通えないよ。

ちなみに、家から大学までは、ドアtoドアで１時間。

１時間なんて、まったくもって通学圏だとは思うけれど、

旦那の感覚ではそうでないらしい。

実際問題、コロナのせいでちゃんとした学生生活は遅れていない。

学校に行って毎日授業を受けることも

ヨットハウスで寝泊まりすることも、まだ未経験なのだ。

ということで、しばらくの間、お試しで帰ってくるすることとなった。

春になって、普通の大学生活が始まって、

これから３年間行うであろう日常生活を経験してから決める。

決めたら、少なくとも卒業するまでやり通してもらう。

二重生活になり家賃はもったいないが、

引っ越しとなったら、今度は買いそろえた家具や家電の運搬費もかかる。

しばらくして「やっぱり、通うの無理」とか言われても、こっちが無理。

世の中、そんなに自分に都合よく動いているわけではないからね。

そこんところよく理解して、どっちに転んでも乗り越えて欲しい。

昔から、親として甘すぎるとの烙印を押されていましたが、

やっぱり甘すぎますかね・・・。😫😫

50女の心得

一筋縄ではいかない。子離れ・親離れ