ハロウィーン クリームチーズ ブラウニー

2020年10月31日。

果たして、若者は今年もハロウィーンで大騒ぎするのだろうか?

もしかしたら、「今年は、お家で、少人数で」という方も多いのではないだろうか。

そんな時、この鮮やかなオレンジにぎっしりオレオクッキーが詰め込まれたブラウニーがあったら気分があがること間違いなし!

混ぜるだけ!お菓子作りの技術必要なしで、クリームチーズがのった変わりブラウニーをご紹介します。

今回は、アメリカのレシピブロガーAverie Sunshin(アヴェリー サンシャイン)さんのAverie Cooksからの一品です。

サンシャインって名前、本名なのかペンネームなのかわかりませんが、カリフォルニア、サンディエゴに住むアヴェリーさんは、ランニングとヨガが好きな典型的なカリフォルニアマダム。

ここで使われているブラウニーベースはアヴェリーさんのオリジナルらしく、市販のブラウニーミックスと同じぐらい簡単にできるらしい。

このブラウニーベースで色々アレンジできるみたいなので覚えておくと便利かも。

英語のレシピ名は、”Loaded Halloween Cream Cheese Brownies”。”Loaded”は「詰め込む」という意味。ブラウニーにのせたクッキーやチョコチップを指しています。日本語ならなんでしょ?「色々のせのせ~」「もりだくさん」みたいな・・・。

材料

<ブラウニーベース>

・バター(無塩) 1/2 カップ=90g
・チョコレート(できればダークまたはビタースウィート)(使用したのはカカオ70%以上のチョコ) 170g
・卵: 2個
・グラニュー糖: 3/4カップ
・バニラエクストラクト:大さじ1(またはバニラエッセンス4~5滴)
・淹れたコーヒー:大さじ1(入れても入れなくてもよい)
・インスタントコーヒー粉:小さじ1(入れても入れなくてもよい)
・薄力粉: 3/4カップ
・塩:小さじ1/2

<クリームチーズトッピング>

・クリームチーズ:220g(200g前後でOK)
・卵:1個
・グラニュー糖:1/4カップ
・マコーミックフードカラー黄色:10滴(食紅黄色:4杯)
・マコーミックフードカラー赤色:5滴(食紅赤色:2杯)
・クッキー(例:オレオ):12枚(各々6~9ピースに砕く)
・チョコチップ(セミスウィート):1/2カップ

マコーミックフードカラーは、スーパーで入手は難しいかもしれません。

作り方(日本語)

1. オーブンを176度に予熱する。20cm×20cmの型にアルミホイルを敷き、縁の部分も覆っておく。表面に油をスプレー、または油を塗り、小麦粉を振りかけて脇に置いておく。

2. 電子レンジ対応の大きなボウルに、バター、チョコレートを入れ、高出力で約2分間熱して溶かす。1分たったら、一度止めて溶け具合をチェックして混ぜる。その後、チョコレートが溶けて、バターと滑らかに混ぜ合わさるまで15秒刻みで熱する。卵を加える前に、先ほどのチョコとバターを混ぜ合わせたものを少し冷まし、卵が固まらないようにする。

3. 卵、砂糖、バニラ、オプションでコーヒー、オプションでエスプレッソ粉(どちらもブラウニーをコーヒー味にするものではなく、チョコレートの味を際立たせ丁度良い風味をもたらす)を入れてしっかり混ぜ合わせる。

4. 小麦粉と塩を加え滑らかになるまで混ぜて合わせる。ただし、混ぜすぎないこと。

5. 生地を準備しておいた型に入れ、必要であれば、スパチュラで軽く表面を均す(ならす)。

6. 中ぐらいのボウルに、クリームチーズ、卵、砂糖を加えて、ハンドブレンダーのハイパワーで約2分間、または滑らかになるまで攪拌する。必要に応じて、ブレンダーを止めて、ボウルの側面についたクリームチーズをかき落とす。

7. 黄色と赤色のフードカラーを加えて生地に混ぜ込む。必要に応じてフードカラーを数滴加えお好みのオレンジ色になるよう調整する。一度入れたらやり直しはきかないので、ゆっくり加えましょう。

8. ブラウニー層の上に、山盛りの大さじ1杯ずつ、クリームチーズ生地を載せていく。この際、周囲1cmほど空けておく(端っこまで載せるとクリームチーズが焦げやすいので、少し空けておく)。時間をかけて、1杯ずつ載せたクリームチーズ生地を平らにならし、均一な層をつくる。

9. 均等にサンドイッチクッキーとチョコチップを載せ、43~45分、またはブラウニーに火が通るまでオーブンで焼く。つまようじを刺しても、溶けたチョコチップや柔らかいクリームチーズがついてくるのでよくわからないかもしれません。何カ所か違う場所を刺してみましょう。一番下のブラウニー層を刺して、「密」感覚があり、固まって液状でなければ大丈夫です。

10. 焼きあがったブラウニーはカバーをせずに、ラックの上で約2時間冷ましましょう。

11. アルミホイルで覆い、冷蔵庫で少なくとも3~4時間(好ましくは一晩)寝かせてから、スライスして食べましょう。スライスする前に、クリームチーズを冷やし固める必要あり。

作り方(英語+解説)

1. Preheat oven to 350F. Line an 8-inch square pan with aluminum foil leaving overhang and spray with cooking spray, or grease and flour the pan; set aside.

オーブンを176度に予熱する。20cm×20cmの型にアルミホイルを敷き、縁の部分も覆っておく。表面に油をスプレー、または油を塗り、小麦粉を振りかけて脇に置いておく。

FはFahrenheit(華氏)。アメリカでは華氏をつかいます。華氏350度は摂氏176度。今回は180度に設定しました。ちょっと温度が上がる分、時間は短めにした方がよいです。

leaving overhang:”overhang”は動詞だと《かぶさるように》 …の上に差し掛かる[張り出す, 突出する, たれさがる]」。名詞だと「張出し, 突出(部)」という意味。ここでは名詞となり、つまり、型の縁から張り出したアルミホイルのこと。それをleave(そのままにする、残しておく)ので「縁からはみ出したアルミホイルをそのままにしておく」。この状態では「覆っておく」とする方が自然かと思いました。

flour:”Flour”と言えば「小麦粉」ですが、動詞としても使えるんですね。a lightly floured boardだと「軽く小麦粉をまぶした板」。

2-1. To a large microwave-safe bowl, add the butter, chocolate, and heat on high power to melt, about 2 minutes.

電子レンジ対応の大きなボウルに、バター、チョコレートを入れ、高出力で約2分間熱して溶かす。

microwave-safe:”Safe”は「安全な」。「電子レンジに使っても安全な」という意味。

2-2. Stop to check and stir after 1 minute. Heat in 15-second increments until chocolate has melted and mixture can be stirred smooth.

1分たったら、一度止めて溶け具合をチェックして混ぜる。その後、チョコレートが溶けて、バターと滑らかに混ぜ合わさるまで15秒刻みで熱する。

15-second increments:”Increment”は「増加、増大」という意味。よって「15秒増える毎に」ということ。

2-3. Allow mixture to cool momentarily before adding the eggs so they don’t scramble.

卵を加える前に、先ほどのチョコとバターを混ぜ合わせたものを少し冷まし、卵が固まらないようにする。

they don’t scramble:”They”は卵を指す。”Scramble”は「はいまわる」「奪い合う」などの意味があるが、ここではいわゆる「スクランブルエッグ(卵をかき混ぜながら炒る)」のことで、「卵がスクランブルエッグにならないように」ということ。

3. Add the eggs, sugar, vanilla, optional coffee, optional espresso granules (neither make brownies taste like coffee and both enhance and round out the chocolate flavor), and whisk vigorously to combine.

卵、砂糖、バニラ、オプションでコーヒー、オプションでエスプレッソ粉(どちらもブラウニーをコーヒー味にするものではなく、チョコレートの味を際立たせ丁度良い風味をもたらす)を入れてしっかり混ぜ合わせる。

enhance:「高める」「強化する」という意味なので「際立たせる」としました。

round out:これも「 make bigger or better or more complete(より大きくする、より良くする、またはより完璧にする)」という意味があります。ちょっと日本語のボキャブラリーが少ない私には難しいのですが「丁度良い風味をもたらす」としてみました。

whisk:Longman辞書には、”to mix liquid, eggs etc very quickly so that air is mixed in, using a fork or a whisk(フォークや泡だて器を使って、液体や卵などを空気を混ぜ込むように素早く混ぜる)”とあります。他の辞書を参照しても「素早く混ぜる」というのが肝なので、必ずしも泡立てるということではない。

vigorously :「力強く」「元気よく」という意味。なかなか使い方がよくわからない単語ですが、こういう時に使うんですね~。

4. Add the flour, salt, and stir until smooth and combined without overmixing.

小麦粉と塩を加え滑らかになるまで混ぜて合わせる。ただし、混ぜすぎないこと。

overmixing:日本の辞書には載っていないかも。

5. Turn batter out into prepared pan, smoothing the top lightly with a spatula as necessary; set aside. 

生地を準備しておいた型に入れ、必要であれば、スパチュラで軽く表面を均す(ならす)。

turn out: “turn out”には色々な意味がありますが、ここでは、「ボウルをひっくり返して中身をだす」イメージ。

batter:つい、「バター」と勘違いしてしまいそうだが、これは「小麦粉・卵に牛乳[水]を加えてどろどろに混ぜ合わせたもの」の意味で、日本語では「生地」かな。

spatula:「スパチュラ」。調理器具。

6-1. To a medium bowl, add the cream cheese, egg, sugar, and beat with a handheld electric mixer on high speed for about 2 minutes, or until mixture is smooth. 

中ぐらいのボウルに、クリームチーズ、卵、砂糖を加えて、ハンドブレンダーのハイパワーで約2分間、または滑らかになるまで攪拌する。

beat:「ビート」と言えば、音楽を思い浮かべるが、これも「混ぜる」という意味。「to mix things together quickly with a fork or special kitchen machine(フォークや調理機械を用いて素早く混ぜ合わせること)」

handheld electric mixer:日本語では「ハンドブレンダー」

6-2. Stop to scrape down the sides of the bowl as necessary.

必要に応じて、ブレンダーを止めて、ボウルの側面についたクリームチーズをかき落とす。

stop to:中学英語で習いましたね~。「立ち止まって~する」。ここでは、立ち止まるというよりも、ブレンダーを使うのを中断するということ。ちなみに、”stop scraping down”だと「書き落とすのを止める」となりますよ。

7-1. Add the Yellow Food Color, Red Food Color, and mix to incorporate. 

黄色と赤色のフードカラーを加えて生地に混ぜ込む。

incorporate:「(企業を)合併させる」「(機械を)組み込む」などでよく使っている単語。「To unite (one thing) with something else already in existence(既に存在しているモノと一体化させる)」という意味から、「生地に混ぜ込む」としてみました。

7-2. As needed, add additional drops of food color to achieve the desired shade of orange. 

必要に応じてフードカラーを数滴加えお好みのオレンジ色になるよう調整する。

shade:「濃淡」。濃いオレンジにするのか薄いオレンジにするのかを調整する。直訳すると「所望のオレンジ色の濃さを実現する」。

マコーミックフードカラーは液体なので、dropが使われています。今回のようにスプーンで計量する粉の場合は、”add (a few) spoons of food color powder”等でしょうか。

7-3. Remember to add slowly because you can’t un-do it once you add it.

一度入れたらやり直しはきかないので、ゆっくり加えましょう。

un-do:「元通りにする」「開ける」「ほどく」等。”undo”でも同じです。slowlyとなっているので「ゆっくり」としましたが、ゆっくり入れても、早く入れても、やり直しできないので、「少しずつ(little by little)」の方がいいような気もします。

8-1. Turn mixture out over the brownie layer in heaping tablespoon-sized dollops, leaving a bare 1/2-inch perimeter around the edges (the cream cheese is prone to burning if you add it right up to the edge so leave some space). 

ブラウニー層の上に、山盛りの大さじ1杯ずつ、クリームチーズ生地を載せていく。この際、周囲1cmほど空けておく(端っこまで載せるとクリームチーズが焦げやすいので、少し空けておく)。

in heaping tablespoon-sized dollops:”in” は「~単位で」「~毎」の意味で使われる。heaping tablespoon で「大さじ山盛りいっぱい」。dollopは半固体のものを数える時に使います。dollopってdropと似ていますね(ネイティブにはまったく別物に聞こえるんだろうけど)。

8-2. Take your time and evenly smooth the dollops together to form an solid layer.

時間をかけて、1杯ずつ載せたクリームチーズ生地を平らにならし、均一な層をつくる。

take your time:「時間をかけて」から「ゆっくりと」という感じになります。

solid layer:”solid”は「固体」「固形」「頑丈な」という意味。

9-1. Evenly sprinkles the sandwich cookies, chocolate chips, and bake for about 43 to 45 minutes, or until brownies are done. 

均等にサンドイッチクッキーとチョコチップを載せ、43~45分、またはブラウニーに火が通るまでオーブンで焼く。

sprinkle:辞書には”To scatter in drops or particles”とあります。「振りまく」、「振りかける」、「降り散らす」など、ぱらぱらと落とす感じ。液体なら雨水のように、個体なら小さい粒状のものが落ちるように。しかし、今回はそんな感じじゃない。下の動画みたいにオレオを落としたら悲惨なことになるでしょう。

【Sprinkleアクションの決定版!】

9-2. The toothpick test is tricky since you’ll hit melted chocolate chips and soft cream cheese, but test a few patches and when inserting the toothpick into the deepest brownie layer, it should feel ‘thick’ and set and not runny.

つまようじを刺しても、溶けたチョコチップや柔らかいクリームチーズがついてくるのでよくわからないかもしれません。何カ所か違う場所を刺してみましょう。一番下のブラウニー層を刺して、「密」感覚があり、固まって液状でなければ大丈夫です。

toothpick test is tricky:”toothpick test”は、つまようじや竹串を刺して、中が焼けているかどうかをみる方法。”tricky”は、”trick(トリック)”の形容詞。「1 ずるい、巧妙な、手の込んだ、油断ならない」「2 やりにくい、扱いにくい、微妙な、用心しなければならないような」。

patches:”patch”の複数形。パッチワークのpatchで「一片」「一部」の意味。ブラウニーをパッチワークのように数か所に分けて、その2~3か所をテストしてみること。

‘thick’ and set and not runny:”thick”は、原文でもクオーテーションマークがついているので、普段は使わないような言い回しなのかもしれません。日本語でも色々な言い方ができると思いますが、とりあえず今流行りの「密」としてみました(笑)。”set”は、色々な意味がありますが、ここでは「固まる」でしょう。レジンアクセサリーのレジンが固まる時も”set”が使えます。”not runny”は、”runny”は「流れる」。お笑いのラニーノーズは、Runny Nose(鼻水)!ですね。

10. Allow brownies to cool uncovered on a wire rack for about 2 hours.

焼きあがったブラウニーはカバーをせずに、ラックの上で約2時間冷ましましょう。

Allow:「~させる」という意味。”Let”じゃダメなの?という疑問がわきます。ケンブリッジオンライン辞書によると「意味はほぼ同じ。Allowの方がLetよりフォーマルな言い方」とあります。Difference Between com.では「Allowは許可するの意味合いが強く、Letは~するのを妨げないという意味合いが強い」とあります。Googleで検索すると、”let brownies cool”の方が若干よく使われているので、好みの問題かもしれません。

wire rack:日本語では「バットアミ」と言うらしい。知らなかった。

11-1. Cover with foil and refrigerate for at least 3 to 4 hours (I prefer overnight) before slicing and serving. 

アルミホイルで覆い、冷蔵庫で少なくとも3~4時間(好ましくは一晩)寝かせてから、スライスして食べましょう。

refrigerate:”refrigerator”は「冷蔵庫」ですが、その動詞形。「冷蔵する」でもいいですが、より自然な感じに。

11-2. The cream cheese needs to be chilled and set before slicing.

スライスする前に、クリームチーズを冷やし固める必要あり。

補足

Brownies will keep airtight in the fridge for up to 1 week. They’re best served chilled.

ブラウニーは密閉して冷蔵庫で1週間ほど保存可能。冷たいまま食べるのがお勧めです。

Brownies will keep airtight:”keep airtight”で「密閉する」なのですが、ブラウニーが主語なのでちょっと変ですね。Brownies will keepで「ブラウニーが(腐らないで)もつ」という意味。そこに形容詞のairtightが加わっています。おそらく、容器に入れて冷蔵庫で密閉状態にしておくと1週間はもつ、ということでしょう。ネイティブに確認したところ、「文法が間違っているわけではないけど、不親切な説明だね」とのことでした。

ということで、今回はハロウィーンクリームチーズブラウニーを作ってみました!

45分焼いたのですが、もう少し短めでもいいかもしれません。ちょっと、硬い感じがします。

しかし、ブラウニーはいいです!私のような料理苦手なおばさんにも簡単に作れます。見栄えもいいので、是非おためしください。

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