意外とすぐに終わった更年期障害
2021年1月、最後の生理が終わった。
ああ、とうとう女としてのお役目終了かと淋しい気持ちもあったが、人並みに生理痛もあったので、何かに開放されたような安心感もあった。
と思ったのも束の間。
春の訪れとともにやってきたのは、「噂の」更年期障害だった。
生理が終わった!
生理が始まったのは小学5年生ごろだった記憶がある。
ということは、生理のある生活もかれこれ43年。
それほど生理のきつい方ではなかったが、生理前には頭痛があり、生理中には腹痛があった。
40代後半ごろからは、肌が弱くなったのか、ナプキンで陰部がかぶれる様になり、リンデロン(ステロイド入りかゆみ止め)が手放せなくなった。
余談だが、なんか、最近、フェムテックとかなんとかいって、サニタリーショーツが人気らしい。
これ、パンツだけでナプキンいらずという優れもの。
多い日の1日分もパンツ一丁で大丈夫というのだが、高分子吸収体もないのに、いったいあのドロドロ液体はどこで大人しくしているのだろう???
にわかには信じがたいが、もう少し早く発明されていたら、かなり楽だったんじゃないだろうかと思う今日この頃。
(そのうち、尿漏れでお世話になるかもしれないが・・・)
そんな私の生理生活。
同い年の友人の中には、「とっくに終わったわ」という人もいたが、54歳になってもまだ毎月あった。
ただ、母も、3つ年上の姉も55歳ごろに終わったというから、そろそろな気もしていた。
そして、2021年1月、断末魔のような少量の出血が2週間あけて2度あったきり、私の子宮は深い眠りについた。
ありがとう、子宮さん。ありがとう、生理さん。
突然やってきた2つの症状
ホットフラッシュ
「むむっ!?」
それは、生理が終わって数か月後、突然やってきた。
もうすでに暖かくなってきた頃だと思う。
一瞬、緊張感が走るような感じがしたと思ったら、顔から上がじ~んと熱くなり、脂汗がではじめたのだ。
振り返ると1月が最後の生理だったが、その時は、本当に生理が終わったのかどうかわからなかった。
数ヶ月あけて再び始まったという話もよく聞いていたから。
しかし、このホットフラッシュによって、閉経が確信的なものになった。
母親が、私の年齢の頃、冬でも「暑い、暑い」と一人下着姿でウチワをあおいでいたのを思い出す。
これが「噂の」ホットフラッシュね。
はた目からわかるほど汗が噴き出るわけではないが、熱い、身体が熱いぞ!
最初は、1日に1回ぐらいだったが、初夏の頃には、数時間に1度起こるほど頻度が多くなった。
しかし、熱いからといって大騒ぎするほどのことでもないし、イチイチ誰かに知らせても共感は得られない。
ただ一人、じっと通り過ぎるのを待つのみ。
不眠
このホットフラッシュとともに現れた症状が「不眠」。
きまって夜中の2時ごろに目が覚めて眠れなくなる。
ベッドでずっと横になっても眠れる気配がないので、リビングに移動して携帯をいじってみたり。
4時ぐらいになると「眠れるかもしれない」と思い、ベッドに戻るといつの間にか眠りに落ちていた。
それでも、7時には目が覚め、昼間も特に睡魔はおとずれず。
そんな日が毎日つづく。
「眠っていない」という事実が、焦りを生む。「寝なくては、しんどくなるかも」という不安。
ちょうどそのころ、子宮頸がん検査があり、産婦人科の先生に相談してみると、簡単に「みんざい出そうか?」と言われた。
「みんざい」って「睡眠剤」のことだろうけど、睡眠薬がそんなに簡単にいただけるとはびっくりした。
ちょっと興味はあったが、なんとなく怖くなって迷っている間に、「また今度相談」ということになった。
市販の睡眠改善剤みたいなのも飲んだりしましたが、この更年期不眠にはあまり効果は見られませんでした。
試してみたこと
私の場合、顕著な更年期障害とみられる症状は「ホットフラッシュ」と「不眠」という二つだけ。
それも、「身体がだるくて何もできない」とか「御飯が食べられない」等、生活に支障がでるレベルでもない。
だから、とりあえず、自分にできそうなことをしてみることにした。
豆乳を飲む
大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをする。
更年期になると女性ホルモンが減少するので、それを補うために豆乳を飲むというもの。
大豆イソフラボン推奨摂取量は、1日40~50mg。
豆腐約1/2丁(110g)、納豆1パック(40g)、煮豆約80g、豆乳だとコップ1杯(300ml)ぐらいでいいらしい。
ここで気を付けることがある。
大豆イソフラボン=女性ホルモンではなく、大豆イソフラボンが身体のなかで腸内細菌の力を借りて「エクオール」に変わり、それが女性ホルモンのような働きをするのだ。
この大豆イソフラボンをエクオールに変える腸内細菌は、女性の2人に1人しか持っていないそうだ。
だから、この腸内細菌を持っていなければ、いくら豆乳を飲んでも効果はないということ。
ちなみに、私がこの腸内細菌をもっているかどうかはわからない。
自分がこの腸内細菌を持っているかどうかは検査でわかるらしいが、面倒なので、とりあえず飲み続けて変化があるかどうかを見ることにした。
運動する
「眠れなければ、眠れる身体にすればいい」と思い、へとへとに疲れて寝る作戦。
室内で身体を動かしてみたり、テニスの回数を増やしてみたり。
ただ単に、室内で飛び跳ねるのも時間の無駄なので、1日一か所どこかを磨き上げることにした。
とにかく、ソファーにどっかり座り込む時間を少なくすること。
長続きさせるには無理は禁物だ。
あれっ!?終わり!?
これは、結果論だけど、以下のことも効果があったのかもしれない。
①7月からコロナでのびのびになっていた登山学校が再開。
②9月後半にブラスバンドコンサートに出演予定で練習も活発化。
③またまた、10月10日(もうすぐじゃん!)に英検を受けることにもなってきて、ぼちぼちと勉強を始めた。
こうやって忙しさに身を任せ、豆乳と適度な運動を続けた結果・・・。
むむ!?
気が付くとホットフラッシュもないし、夜も目覚めることなく眠れているではないですか!
わずか半年で更年期障害が終わってしまいました。
これでいいんでしょうか。
逆に不安です。
このように(今のところ)、私の更年期障害は軽症かつ短期間で終わりました。
知人の中には、5年ほど、眠れず、食べれず、頭痛、吐き気、めまいといったあらゆる不調に悩まされ、病院を転々とし、霊媒師にまで見てもらってもよくならず、今になって「やっぱり更年期障害かも」と思うようになった方もいます。
高橋真梨子さんも確か更年期障害で苦しんでおられたとか・・・。
そういう方々とくらべたら、このように軽くてすんだことに感謝しなければなりませんね。
50女の心得
生理の苦しみから解放されたと思ったら、更年期・・。本当に、女性って大変。