大学生の一人息子がゴールデンウィークに帰省した後に思う事

4月から大学生になって一人暮らしを始めた一人息子がゴールデンウィークに帰ってきた~。
4月28日から5月5日までの9日間、祖父母を訪問すた1日をのぞいて、ず~~~~~~~っと家におり、今日帰っていきました。愛情たっぷりに育て、泣く泣く一人暮らしを許した息子を玄関先で送って頭をよぎったこと。それは・・・。
ふうっ。
その真意とは!?
はよ帰りすぎやろ!
その日は突然やってきた。
実家の父親を歯医者に連れて行き、待合室で待っている時にLINEに「今日帰ってもいい~?」とメッセージ。
私が気づく前に旦那が「それはワンダフル!ママはバアバの所に行っているけど。鍵持ってるよね。いつでも帰っておいで~」と返事を返していた。
その数日前に「GWはいつ帰ってくるの?」と聞いてみたが「わからん」という返事。
大学生活が楽しくて2~3日しか帰ってこないだろうなあっと思っていたのに、思わず早く帰ってくることになった息子。
4月から1ヶ月が過ぎたと言え、コロナ禍で対面授業も少なく遊びに行くほど親しい友人もできず、クラブ活動も延期になってしまい、まったく出かける予定なし。
緊急事態下で近隣の商業施設はほとんど閉鎖または時短。
息子が一人暮らしを始めた1週間ぐらいは、私はスーパーの食品売り場に行くたびに涙が込み上げて、一時は真剣にオイシックスの宅配をたのもうかと考えたぐらい、寂しさと空しさでつらかった。
それも日を追うごとに薄れていき、なんとなく、自分のペースが出来あがりそうな頃の帰還。
「ただいま~」
なんか、心なしか大きくなったような気がする。きっと、息子の身長が伸びたというよりも、ここ1ヶ月間小柄な旦那しか目にすることがなかったから、大きく見えただけだろう。
「おお、おかえり~」。なんかぎこちない自分がいる。
それでも、嬉しさの方が大きくて、「さてさて、何を食べさせようかな」と考えた結果、名古屋風甘辛手羽先にした。
「やっぱり家のご飯が一番。家に帰ってこようかな」なんて言葉があれば、家からでも充分に通えるのに家を出た息子にささやかな復讐ができる・・・。(笑)
そんな皮肉が頭をよぎりながらも、息子が家にいる喜びはひとしお。やっぱいいなあ。
予定少なさすぎやろ!
翌日(29日)は、私たち夫婦で出かける用事があり、息子はひとりでのんびりしたようだ。
その次の日(30日)は、用事はないというので祖父母の家に出かけてた。用事がない時に連れて行かないと、いつ友達からお誘いがあるかもしれないもんね。
案の定、(31日)は友達と遊びに行く計画をたてたが、その日になってドタキャンされたようだ。
そして次の日(5月1日)も家でゴロゴロ、次の日(2日)も、また次の日(3日)も・・・。
「あ~、あいつら北海道にいる」と居場所がわかるアプリで高校時代の友達の行動を追っている。
「そうなん!なんで、誘われへんかったん?」
「こいつら、アニメでつながってるから。俺、そこまで好きちゃうし」
「ふうん」と言いながら、少し心配。こんなに大きくなっても「仲間外れにされてるんちゃうか」という心配は付きまとう。
ようやく、(5日)は友達と会う予定ができたようだ。
その前(4日)に、食料品等の生活雑貨を車で運ぼうということになったが、当日の朝、父子ともに面倒くさいという理由でおじゃんになった。
しかし、世間的には怒られるかもしれへんけど、いくらコロナ禍で緊急事態宣言真っ盛りといえ、大学生が1週間ずっと実家にいるってどうなん!?
家に居てくれる喜びと息子の人間関係を心配する複雑な気持ちやわ・・・。
甘やかしすぎやろ!
息子が我が家に帰って嬉しかったのは5日目ぐらいまでかな。
そのうち、しんどくなってきた。
だって、息子とライフスタイルが違うから。息子との別離を乗り越えてだんだんと自分のライフスタイルを作ってきたのに!
息子ときたら、昼間に起きてきて、ソファでゴロゴロ。
昼ご飯がでてくるまでテレビを見ながら携帯をいじる。
しばらくしたら、14時ごろになると野球放送が始まり、夜になるとまた野球放送を見る。
野球に関するウンチクを機関銃のようにしゃべりまくり、夜中には友達と携帯ゲームで叫びまくり。
今のソファでそのまま朝までご就寝した日にゃ、コーヒー淹れるのも抜き足差し足。
「そんなこと気にせずガンガンやればいい」と思うかもしれないけど、そうすると旦那が忍び寄ってくる。

「ヤングボーイは昼まで寝て朝まで遊ぶのが普通だよ。大学や慣れない生活で大変だったんだから、うちに居る時ぐらいゆっくり休ませてやろう」
「あまやかしすぎ!」と喉まででかけるのだけど、この類の争いは息子の幼少期から続いているから言っても意味がないとわかっている。
といいながらも、本日(5日)に友達の家に遊びに行き、そのまま自分の部屋にかえることになりました。
4月の別れとはまた少し違う寂しさがあるものの、いつもの生活に戻れる安堵の気持ちもひょっこり。
近いのでいつでも会いにいけるけど、クラブが始まるとしばらく帰ってこないだろうな。
いいよ。いいよ。それでいいよ。
色々経験して、また帰ってきたら、心身ともに「ちょっと大きくなった!?」って思わせておくんなまし。
50女の心得
一度飛び立った鳥が返ってきても、空に返してあげましょう。