①ゆがんで見える!黄斑上膜(前膜)

老眼が始まった50歳から黄斑上膜が発覚するまでのお話し。

急に来た老眼

 子どもの頃から視力が良く、ずーっと1.5をキープしてきました。さすがに50歳手前になるとかすんできましたが、それでも右目1.0左目1.2ぐらいでした。

それが50歳になって急に手元の字が見えづらくなりました。「とうとう私にも老眼がきたのね」と思ったのもつかの間、遠くのものもかすむように。

そのうえ、外出すると周りの景色に違和感を覚える。まるで、映画館のスクリーンを見ているような感じで、どこか異次元の世界にまぎれこんだような錯覚がおきるのです。

 しかし、これって、急に老眼がはいり、脳がなかなか順応できていないせいと勝手に思い込んでいました。違和感があるもののそれなりに見える。運転中の交通標識も見えるし、老眼鏡をかければ本も読めて生活に支障はない。そのうち慣れて、この違和感もなくなるだろうと・・。

 そんなある日。白内障の手術をうけた父親の付き添いで眼科にいった時でした。病院の待合室にこのようなポスターが貼ってありました。アムスラーチャートと呼ばれるものです。

アムスラーチャートテストを試してみよう

 これは片目ずつ行うもので、図にある通り、30cmほど離れたところから片目で黒い点を見る。何気に左目を抑えて右目で見てみました。すると、・・。

 この図には、「中心がゆがんで見える」とありますが、私の場合は、全体的に線がジグザグ上にゆがんでみえたのでした。

ポスターには、「線がゆがんで見えたらすぐ受診」とあり、ネットで調べると「黄斑変性」という失明になりかねない病名の可能性もあり、後日あわてて近所の眼科に行ってみました。

老眼だけが原因じゃなかった!

 医師に状況を説明し、瞳孔を開かせる点眼をさしてテスト開始。 光干渉断層計(OCT) と呼ばれる検査で、機械の前に座って、指示されるがままに右を見たり左を見たりして眼球の写真を撮影。

費用は3000円ほど。その結果、診断された病名は「黄斑上膜(黄斑前膜ともいう)」でした。

老眼じゃないけど、やはり加齢が原因

 黄斑とは眼球の中で、 網膜の中心にある約直径2mmの部分。

加齢によってはげ落ちた 硝子体が一部黄斑部分に残り、その硝子体の形や状態によって、糸くずが飛んでいるように見えたりする。

私のように残留硝子体が収縮して網膜にしわを寄せていたりするとゆがんで見えるようです。

詳しい説明については、公益社団法人日本眼科医会の「黄斑前膜」をご覧ください。

気づいていない人も多いそうですが、50歳を過ぎたら要注意。

高齢者の殆どがかかる白内障は非常に有名な病気ですが、黄斑前膜も網膜の病気の中では最も多い病気のひとつで、40 歳以上のおよそ20 人に1 人がなるといわれています。中でも50 歳から70 歳ぐらいの女性に多い傾向があり、日本の失明原因第1 位の緑内障に合併することもあります。

 治療法は、手術でその硝子体をとるしかありません。手術費は、保険3割負担の場合、10万円~18万円ほど。

緑内障と合併とありますが、直接的には失明などの重篤な症状を引き起こすことがないため、著しい視力低下がない限り、しばらく経過観察となるよう。

 私も、手術費用と白目に針を3本もぶっさす手術が怖くて今のところはがまんしています。

家に帰って確かめたら「日帰り手術」の保険に入っていないようなので、保険の見直しも必要になってきた。

本当は、このフワフワした感じがなくなってクリアな視界が取り返したいので、先生と相談しながら5年ぐらいを目途に手術したいと思っている。加齢・・・。きてます、きてます。

50女の心得:加齢による目の病気。老眼だけじゃないよ!

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