知らぬ間に姉が「やさぐれていた」話
私には、3つ上の姉がいます。
同じ親から生まれ、同じ家で育ちました。
が、最近、「この人大丈夫か?」と思うことがあったので記しておきます。
定年直前に腫瘍が見つかった
姉は私と違って、キャリア志向はないのだが、新卒で入った会社を(ほぼほぼ)定年まで勤め上げた。
長いキャリアの中では、パートたちに反旗を翻されることもあった。
「私の方が○○課長(姉)より仕事できます」と社長に直談判したパートさんとの戦いも制してきた。
ところが、あと定年まで3ヶ月というところで、健康診断にひっかかた。
びっくりしたのは、私と母。
亡くなった父は3つの癌を患ったので、血筋的には癌家系。
退職したら色々やりたいことあるやろうから、健康大事にしないとね。
と、心配するのを横目に、あっさりと言う。
やりたいこともないし、別にいつ死んでもええわ。
その目は、マジだった。
定年後の一人暮らしを満喫している
姉には息子が二人いるが、両者ともに独立して家を出ている。
旦那は訳あって20年以上単身赴任。
その後、腫瘍も良性で、定年後は失業保険をもらいながら、1年がたったある日。
退屈なんじゃないかと姉を気遣って言ってみた。
お姉ちゃん、猫が好きやったやん。今やったら飼えるね。
今はね・・・・。
誰の面倒もみたくないの。
なにげに「親の面倒はみません」宣言をした
私の母は何かと孫にお小遣いをくれる。
高校卒業で10万円。
成人式で10万円。
旅行に行くとき10万円。
先日、ワーホリに1年間の予定で旅立った孫には50万円を渡していた。
自分の息子にお金を渡す母に姉は・・・
もう孫も大きいんやし、お小遣いあげなくていいよ。
孫にお金を使うのは、「生きたお金の使い方」になるからええねん。
そんな余裕あるんなら、自分の老人ホーム代を貯金しときや!
・・・!
母はしっかり、姉が「老後の面倒はみない。自分で老人ホームに入りなさい」と言ったと理解した。
それどころか「親の財産をねらっている」と疑われた
定年後、余裕資金で株式投資を始めた姉。
昔から株式投資が趣味の母親と楽しく情報交換していたのに
母親の口座について、色々質問したあげく、
株式は、生前贈与の方が得なんかどうか、証券会社に聞いてみるわ。
・・・!
しばらくして、
死んだ後の方がええらしいわ。
「お母さんのために聞いてあげた」感がすごかったらしい。
この会話の後、怒りながら母は私に電話をよこしてきた。
おねえちゃんは、私の財産をねらっている。あんた、気をつけや!
なんか、昔からマイペースな人だと思っていたけれど、
最近 「やさぐれ」感が半端ない。
お姉ちゃん、どうしちゃったんですか?
せっかく、定年退職して悠々自適な生活ができるというのに!
そんな態度でいいんですか!
もっと前向きに生きてくださいよ~!
みんなに優しくしてくださいよ~!
な~んてことは、思っていません。
姉には姉の人生があるので。
姉が生きてきた過程で今の姉ができたのです。
それは、すべて、姉の選択。
ただ、ひとつだけ、お願いします。
財産は半分ずつで。
私も、やさぐれてる?