⑥黄斑上膜。いよいよ手術。

2021年。明けましておめでとうございます。

ダラダラしていたら、あっという間に1月も3分の1が過ぎてしましました。

2021年1月7日に黄斑上膜の手術を受けてきましたので、その時の様子などお伝えしたいと思います。

合わせて読みたい。
①ゆがんで見える!黄斑上膜(前膜)

自分が黄斑上膜だと知ったいきさつ。
②黄斑上膜の乗り越え方

気持ちで乗り越えようと思った頃。
③黄斑上膜...手術?

先生から手術を勧められた日。
④黄斑上膜・・・やっぱり手術するぞ!でも不安。
手術のために、大きな病院に転院。
⑤黄斑上膜。手術1ヶ月前までにすること
手術前にすることをまとめてみました。

手術2日前

これは、あくまでも、私がお世話になった「永田眼科」(奈良県)での手順ですので、あしからず。

永田眼科では手術が決まった時点で、手術予定表や注意事項の書かれた用紙を準備してくれます。

1枚目の「準備②」が手術1か月前の検査です(参照「⑤黄斑上膜。手術1ヶ月前までにすること」)。

①手術の時間を問い合わせるため電話をかける。

手術2日前に電話で手術時間をたずねます。二日前にならないと確定しないのか、うっかり忘れを防止するためなのかはわかりませんが、問い合わせ時間も限られていて緊張感があります。

「来院時間」「絶飲食時間(飲食をストップする時間)」「手術時間」が告げられます。告げられた時間を上記の表に書き込みます。その後、暗唱させられます。

私は移動中の車の中で電話をかけたものだから、筆記用具が手元になく、乗り合わせていた家族に携帯でメモをとらせました(笑)。

②目薬「クラビット」点眼開始

1か月前検査で処方してもらった目薬「クラビット」の点眼を始めます。朝昼晩と寝る前の1日4回。

この目薬は、細菌増殖をおさえ、抗菌作用で結膜炎などを治療したり、眼の手術前後の細菌感染を予防する薬で、術後にも使います。

手術1日前

手術前日は、特に何もすることはありません。しかし、手術当日をいれて3日間洗顔洗髪できないので、身体を丹念に洗いましょう。

入浴後、整髪料をつけてはいけませんが、スキンケアはOKです。ただし、翌日病院に行く前に石鹸で洗顔し、その後は何もつけてはいけません。

マネキュアをしている人は、手術までに除去するように指示されています。

私が手術した日は寒波到来の寒~い日でしたが、着替えの時に目に当たるといけないので、比較的首周りのあいたセーターを選び、マフラーを巻くことにしました。

手術当日

①行く前のチェックリスト

来院時間は13時。時間に余裕がありました。

上記のスケジュール用紙は永田眼科の封筒に入れてもらえるのですが、その封筒に下記のような「手術のためのチェックリスト」が印刷されています。

  • 手術2日前から今朝まで術眼にクラビット点眼はできていましたか?
  • ご自宅を出る前、お顔を石鹸で洗いましたか?お顔に何も塗っていませんか?化粧水、乳液、日焼け止めもダメです。
  • 持ち物はカバンに入れましたか?【保険証・診察券・お薬手帳(なければ現在内服しているお薬持参)・今までかかった病気(内科問診票)】
  • お付き添いの方(家族、友人など)とご一緒ですか?お一人で手術は受けられません。
  • 着脱しやすい服装ですか?(手術後眼帯を付けます。お着替えの際に眼帯が引っかからないように首元に余裕のある服で来てください。)

これらのチェックリストを確認します。

②病院到着

病院に到着したら受付に行き、診察券を提示、名前と手術の旨を伝えます。すると2階のナースルームに行くよう言われます。

③術前の説明

ナースルームに行くと、とりあえず会議室のような所に通されます。そこでは、10分ほどのビデオが延々と流れています。ビデオの内容は、目薬の差し方や術後の保護眼帯の扱い方など。

付き添いの主人はその会議室で待機。私は、看護師さんと別室に。

当日の飲食の状況や、血圧測定、そして手術用の目薬を差します。この目薬は、その後、手術が開始するまで20分ごとに自分でさすことになります。

私の担当になった看護師さんは、20代後半か30代ぐらいの柔らかな雰囲気の看護師さんで、質問にも丁寧に答えてくださり、不安がなくなるように励ましてくださいました。(感謝!!)

説明の後、会議室にもどり、約1時間の待ち時間、20分ごとに自分で目薬をいれます。私は、持ってきた本を読んだり、ツムツムをしたり、目に良くない事ばかりして時間をつぶしました。主人は、持ってきたパソコンを広げて仕事をしていた。ほほほ。

④着替え

手術10分ほど前になると、お手洗いに行くよう促されます。その後、手術着にお着替え。手術着は健康診断なんかに行くと着せられるようなもの。七分の浴衣のようなアレです。

手術中、心電図を取り付けるので、ブラやブラトップは脱ぎ、寒ければ肌着はつけておいてもOKズボンは脱ぎますが、スパッツやズボン下はOK。ただし、腰まであるようなストッキングやタイツはダメだそうです。

時計や眼鏡、アクセサリーはすべて取ります。結婚指輪もだめです。補聴器を付けている方は術中の薬液などで濡れて故障するかもしれないので外す方が無難です。入れ歯はOK

私は布マスクをしていましたが、ヨードチンキなどで色が移る可能性があるので、病院の紙マスクを50円で購入。

⑤手術!

手術台に横になります。落ちないように身体を固定。

すると担当看護師さんが私に黄色いボールをそれぞれの手に握らせました。そのボールは、いわゆる「ストレスボール」や「握力ボール」と呼ばれるようなもので、グニャグニャした丸いものです。気を紛らわすためのものと思われます。

すぐに、麻酔液を点眼されます。すると突然というか永田眼科で初めて白衣を着た男性が登場。「目の洗浄をします」と言って、ベッドに横たわったままの私の顔を右に向けると、タワシの様なものでゴシゴシこすり始めました。この手術で「痛かった」思い出はこれくらいかもしれません。

2、3回麻酔液を点眼したかな?麻酔が効いているのかどうかわからなくて怖かった。

ベッドが手術室に運ばれると、手術しない左目にあて金がおかれ、右目部分をくりぬいた布製のカバーがかけられた。頭の上には、歯医者のライトの5倍ぐらいの大きさのライトが灯り、何も見えなくなった。

主治医の先生が「目の奥に麻酔を入れますね」と言って、ガチャガチャしだし、何かが目の奥に突き刺された感覚はあったが痛くはなかった。きっと、麻酔注射を目ん玉にぶっ刺したんだろう。その後、真っ白だった眼前に、次第と3つのマルが見えだした。

その時は、ライトの影か何かかと思っていた。後で、手術の説明を読み返すと、黄斑上膜を取り除くために、眼球に3カ所、小さな穴をあけ、眼球の内圧を一定に保ちながら、機械で硝子体を切除吸引するための管を通すとある。その管だったのかもしれない。

その3つのマルも途中で見えなくなり真っ黒に。時折、「まっすぐ見てて」と言われるが、どこがまっすぐなのか、自分が眼球を動かしているのかさえもわからなかった。

痛みはないが、目を動かすまいと緊張し、肩に力がはいる。後半は力んだ肩まわりがしんどくて仕方なかった。肩の力を抜こうとするが、抜いてもまた自然と力がはいってしまう。

そんな私をわかっているのか、誰かがず~っと足を撫でてくれていた。あの看護師さんかな?(感謝!!)

その他、先生が「シャンデリアお願い」と言っていた。シャンデリア・・・、なんだったんだろう?誰か知ってたら教えて、気になる。

その後、カチャカチャ器具の音やジージーとレーザーを当ててるような音がしたあと、「無事、終わりましたよ」と言われた。

ベッドを移動し、問題なく自分で起き上がって歩くこともできた。手術時間は約40分ほどか。

⑥手術後

手術後、担当の看護師さんがまた血圧測定をし、「何か異常はないか」とか「痛みはないか」とか聞いてくれた。特に何もなかったので、着替えてお会計へ。

手術費は、142,870円。12~13万円と聞いていたので、ちょっとがっくり。多めにお金をおろしておいてよかった。

その日から、ケフレックスという抗生物質を三日間服用するため処方箋を持って薬局へ。薬代、370円

痛みがある場合は痛み止めを飲むそうですが、それは、市販のバファリン等でいいらしいので、処方してもらいませんでした。

目は、眼帯が固定されている状態。

ノーメイクなのでブサイクということにしておこう。

*手術には付き添いが必要です。

手術当日はお風呂、洗顔、洗髪できません。家でゆっくりしましょう。

術後1日目

手術の翌日、朝9時に来院。永田眼科では、手術を受けた患者にはピンクカードというものを渡していて、それを提出すると優先的に診察していただける。

診察では、眼帯をとって、術後の経過をチェック。スリットM検査や眼底、眼圧検査をおこない、問題ないということでした。

「出血も日に日におさまっていくからね」と言われて初めて目が赤い事を知りました。

こ、怖い!お食事中の方すみませ~ん。

見え方ですが、歪みはまだありますが、少し減ったような気はします。しかし、にじみ具合は変わらない感じです。

それから、手術前に渡されていたクラビットという目薬に加え、サンテゾーン(炎症やアレルギーを抑え、症状を改善する)、ジクロード(手術後の炎症や合併症を防止する)の3つの目薬を処方してもらいました。

ただ、これらの目薬は午後から始めるということで、看護婦さんが「軟膏」を目に入れると言いました!そして、スポイトの様なもので軟膏を下まぶたを引っ張ってじゅるじゅるじゅると注入!そのうち体温で溶けるそうです。

ここから、昼間の生活は眼鏡などをして目を保護し、夜は「保護眼帯」なるものをして寝ます。3種類の中から私が選んだのは・・・。

プラスチックのあて金です。片目だけだし、付けた後も見えるのがいいですね。これをテーピングで使うような肌に優しいテープで貼り付けて寝ることに。

この日の診察料は1725円(あて金350円含む)。目薬代は、490円

この日から、首から下の入浴はOKですが、洗顔、洗髪はまだダメです。

術後3日目

私は、術後3日目が日曜日にあたったので、術後2日目に来院。この日もピンクカードが渡されていたので、11時までのいつ行っても優先的に見ていただけます。

瞳孔を開く目薬を入れて診察。スリットM検査と眼底検査を行い、特に問題はないようでした。

私自身、違和感はあるものの痛みはありませんでした。

診察料は880円

術後3日目から洗顔、洗髪が許されます。3日ぶりの洗顔、洗髪!超気持ちよかったです!

術後7日目

この日も同じくピンクカードを持って来院。しかし、患者が多かったのか、結局2時間ほどかかりました。

まず、視力検査。右目は全然見えませんでしたが、「当てずっぽうでもいいので」と言われ答えていくと0.3ありました。左目は1.0。このギャップのせいで、自分が異次元の世界にいるような錯覚に陥ると思っているので、右目の視力が少しでも良くなってほしいものです・・・。

その後、瞳孔を開く目薬を入れて、スリットM、角膜曲率、眼底三次元画像解析、精密眼底検査、精密眼圧検査を行って診察室へ。

先生からは、「張り付いていた膜もきれいに取れている。まだ、膨れているので落ち着いてくると視力も良くなるかもしれません」とのこと。

ここで一つ質問があったのでしてみました。

実は、術後から、常時ではないのですが、黒い影みたいなものがチラつくようになったのです。

ある時など、ふとした時に、ベランダの外で上から下に何かが落ちたような気がしてドキッとしたのですが、実際には何もありませんでした。

そのことを先生に告げると、「たぶん、硝子体の中に異物が入っているのでしょう。それが目玉の中でグルグル回っていて、たまに見える。慣れたら気にならなくなりますよ」という事でした。

その時は、「はあ。そうなんですか」と納得したのですが、今まで見えてなかったのに手術後見えるようになったということは、手術中にその異物は混入したのではないのか!?とも思います。しかし、今更それを取り除くとなるとまた手術という事にもなりかねないし、果たしてそんな小さなものが見つかるのかもわかりらないので、仕方がないのかなとあきらめています。

診察料は、2864円

この日から、3種類ある目薬の中から、クラビットを止めます。残りの2種類は無くなるまでさし続けます

1ヶ月後に検診をすることになっていますが、元々行っていた地元の眼科に戻るよう手続きを取っていただきました。

まとめ

まだ、術後1週間なのでなんとも言えません。

他のブログで読んだ通り、手術は劇的に解決する治療法ではありません。

どのぐらい費用対効果があったのか?

また、白内障の手術もしたので、それが今後どのように影響するのか?(右目だけ、光の加減によって瞳孔がキラリと光ります。ちょっと、サイボーグになった気分)

また、1ヶ月後、2ヶ月後と経過を報告したいとは思いますが、同時に老眼も進行していくと思うので、現状維持できればいい方なのかもしれません。

だから、今のところ、おススメも否定もできません・・・。

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