ママ友は友達ではありません。

*写真はイメージです。

息子が高校を卒業し、親の私も、PTAや保護者会等、学校を通しての人間づきあいを卒業しました。

小学校から高校卒業まで、ママ友たちとは色々なことがありました。

その経験を通してわかったこと。

それは、「ママ友はママ友である限り友達ではない」ということ。

今、ママ友付き合いで悩んでいる人に是非知って欲しい。

ママ友が友達でない理由

①子供の利益が優先される

私の場合、旦那がアメリカ人なので、出会ってすぐ聞かれることは「お子さん、英語話せるの?」です。

日本人ばかりの環境で育ってきた方からすれば興味のあることですよね。だからこの手の質問には快くお答えします。

しかし、自分の子どもが少しでも英語のある環境に触れて欲しいという思いから、子どもの意思に関係なく無理やり一緒に遊ばそうとする人がいます。子どもに直接「うちの子に英語で話してくれる?」という人も珍しくない。

少し慣れてくると「旦那さん、うちの子に英語教えてくれないかなあ(友達価格で)」というリクエスト。そんな時は、「仕事が忙しいから何曜日の何時とかは無理だけど、知りたい事があったらいつでも聞いて」と言います(本当に忙しいから)。それで、何か聞いてくる人はまずいません。

英語に限ったことではなく、自分の子どもに何かしらの恩恵を与えてくれる子どもや親を即座に見つけ出し、すり寄ってくる人々も多く見てきました。そういう人は、得るものがないと判断すると、すぐさま別の人を探します。

私も親ですから、子どもにいい影響を与えてくれるお友達に出会えたらいいなとは思いますが、子どもには子どもの好みがあるので親が決めることではありませんよね。

利益を優先する人間関係が友達のわけがありません。

②子供の喧嘩が縁の切れ目

何の下心もなく自然とママ友になったとしても、子ども同士が仲たがいをすると親のお付き合いも終わります

特に相手の子どもがいじめっ子気質だったりすると、他の保護者と結託して総スカンです。

親本人が何も悪いことをしていなくても、子どもにちゃんと教えていない親は悪の塊なのです(みんな手探りで子育てしているのにね!)。

たとえいじめっ子気質でないとしても、自分の子どもが言う事は絶対的に信じ、相手の立場に立とうという意思はまったくありません。もちろん、自分の子どもを信じることは大切ですが、人は自分の都合のいいように解釈しがちです。相手の言い分を聞くことも大切なはず。

子どもを妄信するあまり、あの楽しいランチはなんだったの?と思うほど絶交宣言は突然やってきます

いじめ等の深刻な場合をのぞき、子どもの喧嘩に親がかかわるべきではありません。親がかかわると大事になります。また、子どもはすぐに仲直りできますが、親はずっとこじれます。

第三者の問題で関係が崩れるというのは友達とは言えません。

③話題は子どもと親の悪口だけ。

ママ友と集まって話すことは、その場にいない子どもや親の悪口だけです。

先生の悪口(意見)を言う時もあります。

的を得ているところもあるので、その場では非常に盛り上がって大笑いし、「あ~、楽しかった」と思いながら帰宅します。しかし、別のママ友といれば、また違う子どもと親の悪口大会になります。

いい大人が子供を本気で批判する、無視する。おかしな話です。

たまに、ネイルやお買い得情報の交換などもするでしょうが、決して政治や環境問題のような難しい事を話題にしてはいけません。「お高くとまっている女」というレッテルをはられます。

ずっと悪口に花を咲かせていると、本当は思ってもいないことまで面白おかしく話してしまっている自分に気づくことがあります。

悪口を口にすると言霊となって自分に帰ってきます。自分を汚してしまうようなことは避けるべきです。

友達とは楽しい事も悲しい事も共有して共に喜び、励まし合うものです。悪口を言い合うだけの友達なんて持つべきではありません。

ママ友との付き合い方

以上、説明してきたように、「友」という言葉がつきますが、「ママ友」は「友達」ではありません。利害関係の上になりたつ人間関係なのです。

仕事先のクライアントぐらいに思いましょう。

クライアントは大事なお得意様ですが、プライベートなことを腹を割って話す相手ではないですよね。クライアントと、理由もなくランチに行ったり、仕事以外の話を長々とLINEしなくていいんです。

付き合いが悪いとか思われてもいい。ママ友とは、互いに必要な情報交換をするだけにしましょう。

ママ友付き合いをしていないせいで子どもが誕生日会等の集まりに呼ばれないこともあります。その時は、親子ともに辛い思いをするかもしれません。

でもそれはほんの一時です。小学生高学年にもなれば好きな友達としか遊びません。

それまでは、思いっきり家族の絆を深めることに集中すればいいんです。

ママ友をつくる唯一の利点

「ママ友」の中にも相性の合う人がいるかもしれません。

私も子供同士の付き合いがなくなった後も、お付き合いしている人が何人かいます。

「ママ友」からただの「友達」になった人たちです。

大人になってから新しい友達は作りにくいもの。何十人といる「ママ友」の中で「友達」ができるのはラッキーです。

でも、だからと言って「友達」が見つかるまで我慢して付き合うなんてナンセンス。友達なんて必死に探すものではないはず。

学生時代からの友人や、職場、趣味を通して知り合った友人たちを大切にすればいい。

もし、ママ友付き合いに悩んでいる人がいたら、相手が「ママ友」なのか「友達」なのか見極めてください

相手が「ママ友」であると思うのであれば、ビジネスとして付き合う。そう思えば、少しは気が楽になりませんか?

50女の心得

これが15年前にわかっていたら苦労しなかったかも・・・。