富士山に登ってみた(いよいよ本番)

 そんなこんなで、2019年8月某日、女3人で富士山に登りました。ここでは、工程に注目してお話しします。

ああ、格安バスツアー

 こんな登山初心者がフリーで登るのは無謀と思い、バスツアーに参加しました。利用したのは大阪に本社をもつサンシャインツアーさん。価格と行程を考えたら関西発の富士登山ツアーはここしかありません。

 選んだコースは「夜発3日間吉田ルート登山 富士山専任ガイド同行プラン」。1日目の夜に関西をバスで出発、2日目のお昼前に 5合目をでて8合目の山小屋で仮眠をとり、三日目の早朝にご来光を拝むプランです。

 時間的にゆとりのあること、もっともポピュラーな吉田ルートであること、登山前後の温泉、食事が充実していることが選んだ理由。

 私は、幸運なことに友人が一緒に登ってくれることになったけど、女性一人の参加も対応してくれます。(バスの席や山小屋の寝る場所等)

バス発進。トイレはありません。

 大阪、京都、そして追加料金で神戸以遠もバス発着できます。私と友達1人は京都発11時。もう1人は神戸発。友達によると、京都まで途中の立ち寄り先での待ち時間が長く、電車で行った方がよかったということです。(彼女の場合、8時ごろ神戸発、11時京都着でした)

 バスは一般的な長距離バス。シート幅も広くないしトイレもありません。最近トイレが近くなった私としては少し心配でしがが、2時間おきぐらいにトイレ休憩があり、なんとかもちました。

 朝の5時頃に朝食をとるスーパー温泉に到着。朝食はビュッフェスタイル。希望者は事前に追加料金を払うことで温泉に入ることができます。ただし、タイミングが悪いとビュッフェで並ばなければならず、時間がおして入浴時間が非常に短くなるので注意が必要です。

 その後、 富士山本宮浅間大社をお参り。

5合目に到着。けっこう、ドタバタです。

 その後、5合目に到着、9時半ぐらいだったと思います。早めの昼食をとって集合場所へ向かいます。私たちは、登山用具をレンタル予約をしていたので、ここで受け取って着替えることになります。朝食を取ったレストハウスで更衣室やロッカーがあります。

 レンタルカウンターは、借りる人と返す人がごった返して時間がかかります。朝食はさっさと食べて、大急ぎでレンタルカウンターに行った方がいいです。私たちはギリギリになり、息つく暇もありませんでした。

登りだして5分。すでに高山病か!?

 5合目出発は11:30時頃。ガイドさんが「足腰に自信のない人は前に行ってください」と言うので、前方で歩くのですが、思ったよりペースが速い!練習登山していたのに全くついていず、出発して5分ほどで息があがり、友達にもついていけなくなる始末。やはり空気の薄さが影響したのでしょうか。最後尾まで落ち、立ち止まって息を整えていると、後部にいるガイドさん(実際には、サンシャインツアーの添乗員さん)に「は~って、声に出して息を吐きだして!」と言われました。声を出して息を吐きだすことで肺の全部を使って息を吐きだし、その分息を吸えるらしいです。

なんとか6合目。

その呼吸方法のおかげか、なんとか6合目でツアー団体に追いつきました。ここでは、富士山保全協力金を払う場所があります(1000円)。任意ですが、昔はゴミが多かった富士山も今ではきれいになっているので、ありがたく払いましょう。記念品ももらえます。

なかなかおしゃれなお土産。後々の使用を考えるとキーホルダーだけでも十分かな~。

 それ以降も階段やなだらかだけれども石がゴロゴロする道をひたすらあるく。途中、足がつり、近くにいた親切な女性がつり止めの薬をくれました。

雨が降り出した7合目。

 7合目では、山小屋の前で名物のクリームパンを食べて鋭気を養う。急な岩場を登る工程もでてきます。この頃から雨風が強くなりレインコートを着用。手袋は普通の軍手しかもっていなかったので濡れて気持ち悪くなるのを恐れて着用せず。しかし冷えた手から体温が奪われていきます。友達の一人も唇が紫色になり足取りも重たくなってきました。一歩すすんでは一休みする状態。

失意の8合目。

 倒れ込むように8合目の山小屋に4時頃到着。この時すでに頭痛がして嫌な予感。食欲もなく、とにかく寒い。雨に濡れた服を乾かす設備もなく、二段ベッドの隅に吊るしておく。出発は夜中の1時。疲れていたので次の日の登山に向けて寝ようと思うけれど、寒さ、せんべい布団の硬さ、妙なアドレナリンの為に眠れない。布団の中で震えながら頭がガンガンしだす。眠れないまま出発の時間に。私と友達の一人はその時点でギブアップ。もう一人は、勇気をもって集合場所に行ったのですが、雨風が非常に強く「絶対に自信のある人だけ来てください」というガイドの声に気弱になり断念・・・。

楽しい下山。

 頂上に向かった人と5合目で合流すべく、朝の5時に山小屋出発。不思議なもので、すぐに頭痛から解放された。下山道はなだらかな土の下り坂が永遠につづく。この道は山小屋の物資を届けるためにバギー的な車なら入れるような作りになっている。スタスタ歩くと8時ごろには5合目のレストハウスに到着。

 レンタル用品を返却し、5合目にある神社でお参りをし、お土産を買う時間もたっぷり確保できた。

 10時にはバスに乗って帰路に。このツアーでは、途中温泉宿で温泉と昼食。他のツアー客も寄るようで、温泉は洗面台を確保するのに長蛇の列が。ビュッフェは種類が豊富で美味しかった。すぐ近くのワイナリーでワインの試飲もし、5時ぐらいには京都に戻れた。

つまり、登頂できませんでした。

 1等賞を取るという夢は叶いませんでした。来年また挑戦するか!それとも違うことで1等賞を狙うか!今は模索中。でも、楽しい思いではできました。登頂できるかどうかでなく、1歩を踏み出せたことが嬉しいです。また挑戦したいと思います!

サンシャインツアーさんの評価

 ツアー自体は、このお値段で盛りだくさんの工程は大満足。ただ、5合目でもう少し時間をとって身体を慣らしたかったな。添乗員さんも親切で、劣等生の女3人を最後まで面倒みてくれました。お勧めです!